堀江神父様から7月30日付の最新のお便りです

みなさま、お元気ですか。
いつもご無沙汰していて申し訳ありません。
おかげさまで毎日元気で働いています。とは言ってもかなり疲れも感じる毎日です。

ロライマ地方は今雨季の真っ最中で、今年は二年続いた乾期を
補うかのようにほとんど毎日激しい雨が降り続いています。大地は潤い草原地帯全域が湖のようになりました。
本当にうれしい事ですが土の道は泥海になり車を走らせるのが困難になります。
ですから雨季は水や泥との闘いのようです。
雨に濡れ過ぎると、風や肺炎などを併発したり色々な病気になりやすいので要注意です。
今年は雨の当たり年で作物も豊年らしく人々は毎日畑の除草のため働いています。たくさんの人々から収穫したてのトウモロコシを沢山頂きます。

ところでこの八月はリオデジャネイロでオリンピックが開かれるのですが4000キロも離れているロライマに住んでいると何となく別な国の出来事のようです。とくにインディオ居住地の「月の山脈」にいるともっと大きな距離を感じます。
今年5月余りすっきりしない形であたらしい政府が誕生しましたが、汚職の疑惑を受けた閣僚がいっぱいで、土台そのものが不安な政府です。先住民擁護に関しては前政府と全く同じで開発至上主義と経済効果第一の構造はますます自然破壊と先住民無視が目立つだけです。
国の状況が反インディオに向かっているように見える中、私の仕事である彼らの共同体めぐりは続いています。2年程前から始まった教会堂建設で毎日忙しく走り回っています。森から切り出した材木を組み立て、ブリチの葉で葺いた教会のほとんどが何年かの雨と風によって倒れてしまったからです。土台が土だと建物はもろく、ですから新しい教会堂はセメントでしっかりと固めほとんどがレンガを使って建てられています。今ムリル共同体の教会が完成しつつあり、村の酋長をはじめ全員が一丸となって頑張っているのを見るととても疲れている暇など無いと感じて私自身が元気にされています。この数年のうちに四つの教会が出来上がり、今二つの教会が工事中です。
気が付いたら私はいつの間にかセメントや建設用の資材を融通しそれを運ぶ運転手になっていたのです。建築を絶えず見回りデザインもいろいろ考え窓の大きさ入口の間取りなど決めることまで神父の仕事になってしまいました。
集会などでの聖書の説明や祈りもですが、そこに離れた所から人を連れてくるのも車で走る神父の仕事です。
毎月少なくとも5000キロは走るので毎日神様の助けを求めて走ります。
少なくてもこの地方でのミッションが完了するまで無事に走り続けられますようにと。

こんなこともあってか、誰にも何もかかなくなってしまいましたが、早朝の小さな卓でのミニミサの中では、いつも世界中を回り日本の上空も風のように飛び続けています。
堀江神父とそのミッションに協力してくださっているすべての兄弟姉妹方の上に、慰め、喜びそして必要な健康など、心からお祈りいたします。
間もなく聖イグナチオの祝日になります。(注:7月31日)
彼のようにいつも「マジス」(より一層)の心で自分の安楽から抜け出し、人々の心に「出向いて行く」そんな生活を続けたいと願っています。
今日はこれでお休みなさい。                        

ロライマ、モスコウ村にて 堀江節郎  (7月30日)